腹部膨満とは、お腹が張ったように感じる状態であり、いろいろな病気が原因となる可能性があります。

腹部膨満の主な原因
1.ガスや便の過剰な貯留
- 過剰なガス産生:炭酸飲料や食物繊維の過剰摂取、呑気症、過敏性腸症候群など
- 慢性便秘
- 腸閉塞:大腸がん、おなかの術後、そけいヘルニア、クローン病など
2.腹水(腹腔内に液体が貯留)
- 肝硬変、がん性腹膜炎(胃がんや膵がん、卵巣がんなどの腹膜転移)など
3. 腹腔内の腫瘍、臓器の腫大や炎症
- 肝腫大:肝がん、急性肝炎 など
- 婦人科の腫瘍:卵巣腫瘍、子宮筋腫 など
- 腸管の炎症:潰瘍性大腸炎、クローン病、腹膜炎、腸炎など
院長からのひとこと
腹部膨満の原因は、食生活や生活習慣が原因のことも多いですが、大腸がんや胃がん、膵がんなど怖い病気の可能性もあります。特に、腹痛、体重減少・食欲不振などもある場合は要注意です。早めに医療機関を受診し、腹部エコー検査や胃カメラ・大腸カメラを受けましょう。
