おしりのかゆみ（肛門掻痒症/こうもんそうようしょう）は、皮膚の刺激や感染症、消化器の疾患などさまざまな原因で起こります。
原因となる疾患
1. 皮膚のトラブル
- 汗や便の刺激、乾燥
- アレルギー、接触性皮膚炎：ペーパー、下着や生理用品、ボディソープ、アトピー性
2. 炎症や感染症
- いぼ痔・切れ痔・痔瘻：炎症や切れた傷、膿、便漏れで皮膚かぶれやかゆみ
- 肛門カンジダ症（真菌感染）
- 性行為感染症：尖圭コンジローマ 、ヘルペス、クラミジア、淋菌、梅毒など
3. 消化器・肛門の病気
- 炎症性腸疾患（潰瘍性大腸炎/クローン病）：下痢によるかぶれ
- 便失禁・肛門機能低下：高齢者や出産後の女性
- 肛門がん/直腸がん：下痢や便漏れによるかぶれ
4. 生活習慣・ストレスの影響
- ストレスや自律神経の乱れ、食生活（香辛料・アルコール）、肥満（皮膚のムレ）
院長からのひとこと
おしりのかゆみは、恥ずかしさもあって誰にも相談できず、悩まれている方もいると思います。さまざまな原因があり、怖い病気の可能性もあります。当院では日本大腸肛門病学会認定専門医の院長が診察します。必要に応じて肛門鏡検査や直腸鏡検査、大腸カメラなど精査も行います。女性にも安心して受診していただけるようプライバシーにも配慮しつつ女性看護師が付き添いながら診察をします。症状ある方は気軽にご相談ください。
