大腸ポリープとは、大腸の内側の粘膜に「できもの」のように盛り上がってできる小さなこぶのことです。多くは良性(がんではない)ですが、放っておくと一部が大腸がんに変わることがあるため、早めの発見と治療が大切です。っぽい色の便になります。

1.ポリープができる原因は?
原因ははっきりとは分かっていませんが、次のようなものが関係していると考えられています。
- 加齢(年をとること)
- 食生活(お肉や油が多く、野菜や海藻が少ない)
- お酒やタバコ
- 運動不足
- 家族に大腸ポリープやがんになった人がいる
2.どんな種類があるの?
- 腺腫(せんしゅ)
- 一番よく見つかるタイプ
- 放っておくとがんになる
- 大腸カメラで見つかったら切除する
- 過形成ポリープ
- がんになることはほとんどない
- 小さいものならそのまま様子を見ることもある
3.ポリープの症状は?
多くの人は自覚症状がありません。
大きくなってくると以下の症状が出ることもあります。
- 血が混じった便が出る(血便)
- 便が細くなる
- おなかが張る、痛い
- 下痢や便秘を繰り返す
4.ポリープの診断
基本は大腸カメラです。
- 肛門から入れて、大腸の中を直接見る検査です
- 見つかれば、小さいものはその場で取ることもできます(日帰りポリープ切除)
5.ポリープの治療(ポリープ切除)
- 小さいポリープ(10mmくらいまで)
- 細い輪状ワイヤー(スネア)で切り取ることができます
- 電気を使わないコールドポリペクトミーといいます
- 少し大きいポリープ(10mm以上)
- 電気を使って焼きながら切り取る方法(ホットポリペクトミー)
- ポリープ周囲に生理食塩水を注入し電気を使って焼きながら切除する(EMRという)

- より大きいポリープや形が平らなポリープ
- EMRと同様だが、内視鏡専用の電気ナイフで丁寧に剥がしながら取る(ESDという)
※すべての方法で痛みはほとんどありません。
※1,2は日帰りで治療できます。3は1泊~2泊入院となります。
6.ポリープ切除後のフォローアップ
切除したポリープは顕微鏡で詳しく調べます(病理検査)。
その結果によって、次の検査までの期間が決まります。
ポリープのタイプ | 次の検査の目安 |
小さい良性のもの | 2〜3年後 |
大きい・がんに近いもの | 1〜2年後 |
がんだった場合 | 6カ月〜1年後に再検査 |
※切除したポリープの個数が多かった場合には短くなります。
7.ポリープができるのを防ぐ、ポリープのがん化を防ぐためには?
- 予防には生活習慣の見直しが大切です
- 野菜や海藻、豆類を多めに
- お肉や脂っこいものはほどほどに
- 適度に運動をする(1日30分のウォーキングなど)
- タバコを吸わない
- お酒は控えめに
- がん化を防ぐには小さい腺腫のうちに切除することが大切です
- 定期的に繰り返し大腸カメラ検査を受けましょう
院長からのひとこと
大腸ポリープはがんの“芽”のようなものです。
大腸カメラで見つけてその場で取ることで、がんになる前に防ぐことができます。
そして、数年毎に繰り返し検査することが大切です。
「検診で便潜血が1回でも陽性だった」
「便に血が混じっていた」
「家族に大腸がんがいる」
「40歳を過ぎても一度も大腸カメラをしていない」
そんな方は、ぜひ大腸カメラを受けてください。
当院では鎮静剤で眠った状態で苦痛の少ない検査が可能です。
