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2025.10.07

大腸カメラで大腸がんの予防をしよう!

院長BLOG

院長の横山です。

日本人の大腸がんは年々増加傾向にあり、死亡数が男性2位、女性は1位となっています。大腸がんの予防には生活習慣の見直し、自治体が行う大腸がん検診(便潜血検査)も有効ですが、もう一つ重要で皆さんにぜひおススメしたいのが「大腸カメラ」です。
どうして大腸カメラで大腸がんを予防できるのでしょうか。

(1)大腸がんは「ポリープ」から発生します

大腸がんの約8割は、「腺腫(せんしゅ)」と呼ばれる良性のポリープから発生します。腺腫は大腸の粘膜から発生し、最初は小さなものが時間とともに大きくなり、一部ががんに変わります。そして早期がんから進行がんへと変化していくのです。このため、腺腫を小さい段階で早めに見つけて切除することが、大腸がんの予防につながります

米国の「National Polyp Study(Winawerら, New England Journal of Medicine, 1993)」では、腺腫を切除した人では大腸がんの発生が約76〜90%減少したと報告しています。

(2)大腸カメラは「見つけて」「取る」ことができます

大腸カメラは、大腸全体の粘膜を直接観察できる検査です。観察中にポリープが見つかると、小さいものはその場で切除することができます。つまり、検査と治療を同時に行えるのが大きな特徴です。「がんになる前に芽を摘んでおく」ことが、大腸がんの予防になるのです。

Zauberら(NEJM, 2012)の長期追跡研究では、腺腫を内視鏡で切除した人は、一般人口に比べて大腸がんによる死亡が53%減少したと報告しています。

(3)世界的にも「予防効果」は確認されています

近年のヨーロッパの大規模研究(NordICC試験, NEJM, 2022)の報告でも、大腸カメラを受けた人では、大腸がんの発生が31%少なかったことが示されています。この研究では検査への参加率が低かったため、「死亡率の減少」は統計的に有意ではありませんでしたが、実際に検査を受けた人だけで解析すると、死亡リスクが約50%減ったと報告されています。
つまり、「検査を受けること」そのものが大腸がんの予防に重要だということです
さらに検査を1回受けるだけでなく、「繰り返し受けること」も大切です。

 

☛どんな人が受けたほうがいいのでしょう
・50歳以上の方(日本では40歳からも推奨)
・便潜血検査で陽性になった方
・以前にポリープを切除したことがある方
・家族に大腸がんやポリープのある方
・便通の変化、血便、腹痛などの症状がある方

(4)検査の質が予防効果を左右します

同じ大腸内視鏡でも、検査医の技術・観察時間・検査前の腸管洗浄剤(下剤)による残便の程度で結果が変わります。信頼できる医療施設で受けること、しっかりと腸内の便をきれいにして検査を受けることが大切です。

(5)皆様へメッセージ

大腸がんは、大腸カメラで「早く見つけて取る」、そして「繰り返し検査を受ける」ことで防げる数少ないがんです。
40歳を超えたら大腸カメラを定期的に受けることが将来のがんを防ぐことにつながります。当院では患者様に安心して安全に検査を受けていただけるよう、内視鏡経験豊富な専門医師、看護師、臨床工学士らでチームを結成し検査に取り組んでいます。また、鎮静剤を使った眠った状態で苦痛の少ない検査が可能です。日帰りポリープ切除にも対応しています。

検査はWEBからの予約もできます(事前に診察も必要です)。

予約はこちらから☞

当院の大腸カメラ特設ページはこちら

参考文献

  1. Winawer SJ, et al. Prevention of Colorectal Cancer by Colonoscopic Polypectomy. NEJM, 1993.
  2. Zauber AG, et al. Colonoscopic Polypectomy and Long-term Prevention of Colorectal Cancer Deaths. NEJM, 2012.
  3. Bretthauer M, et al. Effect of Colonoscopy Screening on Risks of Colorectal Cancer and Related Deaths. NEJM, 2022.
  4. Brenner H, et al. Colonoscopy, Polypectomy, and Prevention of Colorectal Cancer: Systematic Review. BMJ, 2014.
  5. Corley DA, et al. Adenoma Detection Rate and Risk of Colorectal Cancer and Death. NEJM, 2014.

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